2009年 01月 13日
ヤマゲラ -珍客来たる- |
そろそろ正午のサイレンが鳴ろうかという頃、展示室のほうで「バサッ」という音が一度だけ聞こえた。
雪が屋根を滑り落ちる音とは違うので、何の音だろうとじっと耳を澄ませたが、その後は何の音もしない。
「気のせいだったのかな?」と思い一旦は仕事に戻ったが、やはり気になる。
何でもなければそれに越したことは無いので、チラッと展示室を覗いてみた途端、中型の鳥が天井の梁から飛び立った。
ビックリしてしばし立ち尽くしていると、その鳥は窓ガラスに激突して落下。
慌てて近寄ると、なんとそれはヤマゲラの♂だった。
近付く僕の存在に怯えてだろう、なおも飛び立とうとするが、このままではまたガラスに激突してしまう。
そこで、近くに置いていた捕虫網の中に入れ、休憩室へ運んだ。
最初は頭をぶつけた衝撃で舌を出しながらややぐったりしていたので焦ったが、しばらく様子を見ているとだんだんと回復してきたようで、辺りをキョロキョロ見回しながらチョンチョンと歩き始めた。
こうなるとまた飛び回ってどこかにぶつかるのがオチなので、再び捕虫網の中に入れて外へと向かった。
そしてテラスで網の中から出すと、勢いよく飛び立って森の中へと消えて行った。 やや落ち着き始めたヤマゲラ♂ Picus canus jessoensis
展示館には毎冬1回くらいは、こうして鳥が迷い込んでくる。
去年はミソサザイが展示室を飛びまわっており、やはり網で捕まえて外に逃がした。
入り口や窓は閉めてあるので、どこかに秘密の通路があるのだろう。
しかし、ヤマゲラほどの大きさの鳥が入ってくるとは思わなかったが・・・。
ヤマゲラが大事に至らなくてホッとすると同時に、「生きているものの実感」を味わって、久しぶりに体が熱くなった。
雪が屋根を滑り落ちる音とは違うので、何の音だろうとじっと耳を澄ませたが、その後は何の音もしない。
「気のせいだったのかな?」と思い一旦は仕事に戻ったが、やはり気になる。
何でもなければそれに越したことは無いので、チラッと展示室を覗いてみた途端、中型の鳥が天井の梁から飛び立った。
ビックリしてしばし立ち尽くしていると、その鳥は窓ガラスに激突して落下。
慌てて近寄ると、なんとそれはヤマゲラの♂だった。
近付く僕の存在に怯えてだろう、なおも飛び立とうとするが、このままではまたガラスに激突してしまう。
そこで、近くに置いていた捕虫網の中に入れ、休憩室へ運んだ。
最初は頭をぶつけた衝撃で舌を出しながらややぐったりしていたので焦ったが、しばらく様子を見ているとだんだんと回復してきたようで、辺りをキョロキョロ見回しながらチョンチョンと歩き始めた。
こうなるとまた飛び回ってどこかにぶつかるのがオチなので、再び捕虫網の中に入れて外へと向かった。
そしてテラスで網の中から出すと、勢いよく飛び立って森の中へと消えて行った。
展示館には毎冬1回くらいは、こうして鳥が迷い込んでくる。
去年はミソサザイが展示室を飛びまわっており、やはり網で捕まえて外に逃がした。
入り口や窓は閉めてあるので、どこかに秘密の通路があるのだろう。
しかし、ヤマゲラほどの大きさの鳥が入ってくるとは思わなかったが・・・。
ヤマゲラが大事に至らなくてホッとすると同時に、「生きているものの実感」を味わって、久しぶりに体が熱くなった。
by tsuchihashia
| 2009-01-13 21:49
| 鳥類