2009年 01月 16日
カヤクグリ |
先日館内に迷い込んできたヤマゲラは、窓ガラスに衝突して一時は飛び立てなくなってしまったが、その後回復して森に戻っていくことが出来た。
しかし中には衝突してそのまま命を落としてしまうものもいて、展示館ではこれまでに1例だけそういうことがあった。
それは、一昨年の冬のこと。
いつものようにパソコンに向かっていると、「ドンッ」という、明らかに何かがガラスにぶつかる音が耳に入った。
「鳥でもぶつかったかな?」と思いながら外を見に行こうとすると、「あー、やっぱり・・・」
入り口のところに、小鳥が横たわっていた。
かなり強くぶつかったのだろう、嘴から血を滲ませた小鳥は、残念ながらすでに息絶えていた。
その小さな亡骸を手にとって見てみると、意外にも見たことが無い種類である。
気になったので図鑑をめくってみたが、該当しそうな種は見出せず。
手持ちの図鑑2冊を何度注意深くめくってみても、結果は同じ。
これはもう自分では判らないと観念し、鳥にも詳しい友達に写真を送って見てもらうと、何度かのやり取りを経てその鳥は、「カヤクグリ」だということが判明した。 カヤクグリ Prunella rubida (2007年12月26日撮影)
カヤクグリはイワヒバリ科 Prunellidae に属するスズメほどの大きさの鳥。
北海道には夏鳥として渡来し、高山のハイマツ帯で繁殖するというので、この辺りで見られる鳥ではない(移動期には平地の森林でも見られるらしいが)。
また、一部が越冬することもあるようで、大雪山麗の低山や丘陵地などでは稀に越冬個体が見られるという。
ガラスに衝突して死んでしまったカヤクグリは、時期的にはもう越冬個体だろう。
道内での越冬状況がどうなっているのかは上記の情報以外知らないが、ここで残念な形であれ確認できたということは、記録としては貴重かもしれない。
だからというわけではないが、今このカヤクグリは、いつか何らかの形で活用できるようにと、我が家の冷凍庫で眠ってもらっている。
参考文献
河井大輔・川崎康弘・島田明英,2003.北海道野鳥図鑑.亜璃西社,札幌.399pp.
しかし中には衝突してそのまま命を落としてしまうものもいて、展示館ではこれまでに1例だけそういうことがあった。
それは、一昨年の冬のこと。
いつものようにパソコンに向かっていると、「ドンッ」という、明らかに何かがガラスにぶつかる音が耳に入った。
「鳥でもぶつかったかな?」と思いながら外を見に行こうとすると、「あー、やっぱり・・・」
入り口のところに、小鳥が横たわっていた。
かなり強くぶつかったのだろう、嘴から血を滲ませた小鳥は、残念ながらすでに息絶えていた。
その小さな亡骸を手にとって見てみると、意外にも見たことが無い種類である。
気になったので図鑑をめくってみたが、該当しそうな種は見出せず。
手持ちの図鑑2冊を何度注意深くめくってみても、結果は同じ。
これはもう自分では判らないと観念し、鳥にも詳しい友達に写真を送って見てもらうと、何度かのやり取りを経てその鳥は、「カヤクグリ」だということが判明した。
カヤクグリはイワヒバリ科 Prunellidae に属するスズメほどの大きさの鳥。
北海道には夏鳥として渡来し、高山のハイマツ帯で繁殖するというので、この辺りで見られる鳥ではない(移動期には平地の森林でも見られるらしいが)。
また、一部が越冬することもあるようで、大雪山麗の低山や丘陵地などでは稀に越冬個体が見られるという。
ガラスに衝突して死んでしまったカヤクグリは、時期的にはもう越冬個体だろう。
道内での越冬状況がどうなっているのかは上記の情報以外知らないが、ここで残念な形であれ確認できたということは、記録としては貴重かもしれない。
だからというわけではないが、今このカヤクグリは、いつか何らかの形で活用できるようにと、我が家の冷凍庫で眠ってもらっている。
参考文献
河井大輔・川崎康弘・島田明英,2003.北海道野鳥図鑑.亜璃西社,札幌.399pp.
by tsuchihashia
| 2009-01-16 22:20
| 鳥類