2010年 03月 14日
厚沢部川のクロカワゲラ科 −2− |
9日に、厚沢部川に架かる俄虫橋の欄干などで採集したクロカワゲラ科を見てみたところ、何とヤスマツクロカワゲラと思われる個体は少なくとも♂には1頭もいなかった。
そこで再び、「日本産水生昆虫」でクロカワゲラ科成虫の検索を引いてみたところ、①前胸の前腹板は基腹板と分離する②中胸腹板に位置する後叉状板は叉状板および棘状板と融合しない③長翅あるいは短翅,時に微翅(透明)となる④尾は腹部の長さと同じかより長く,10節より多くの節からなる⑤前翅のR1脈は基部でまっすぐに伸びる,また前方にR1脈が曲がっても1A脈は曲がらない,雄の場合にも第8背板は変形するが,第7背板は変形しない、と辿って行った結果、オカモトクロカワゲラ属 Takagripopteryx に行き着いた。
この属の種と出合うのは、初めてのことだ。
解説によると、オカモトクロカワゲラ属は北海道ではオカモトクロカワゲラ Takagripopteryx nigra 、イマムラクロカワゲラ T. imamurai 、エゾクロカワゲラ T. jezoensis の3種が知られているという。
幸いなことに、これら3種の肛上板はすべて図示されており、またそれぞれが特徴的な形状をしている。
その中で一致したのは、最も単純な形状をしているイマムラクロカワゲラだった。
絵合わせだけなので確定ではないが、とりあえずイマムラクロカワゲラ? として記録しておこう。 イマムラクロカワゲラ Takagripopteryx imamurai ? の肛上板側面
そこで再び、「日本産水生昆虫」でクロカワゲラ科成虫の検索を引いてみたところ、①前胸の前腹板は基腹板と分離する②中胸腹板に位置する後叉状板は叉状板および棘状板と融合しない③長翅あるいは短翅,時に微翅(透明)となる④尾は腹部の長さと同じかより長く,10節より多くの節からなる⑤前翅のR1脈は基部でまっすぐに伸びる,また前方にR1脈が曲がっても1A脈は曲がらない,雄の場合にも第8背板は変形するが,第7背板は変形しない、と辿って行った結果、オカモトクロカワゲラ属 Takagripopteryx に行き着いた。
この属の種と出合うのは、初めてのことだ。
解説によると、オカモトクロカワゲラ属は北海道ではオカモトクロカワゲラ Takagripopteryx nigra 、イマムラクロカワゲラ T. imamurai 、エゾクロカワゲラ T. jezoensis の3種が知られているという。
幸いなことに、これら3種の肛上板はすべて図示されており、またそれぞれが特徴的な形状をしている。
その中で一致したのは、最も単純な形状をしているイマムラクロカワゲラだった。
絵合わせだけなので確定ではないが、とりあえずイマムラクロカワゲラ? として記録しておこう。
by tsuchihashia
| 2010-03-14 05:22
| 襀翅目