2011年 05月 05日
害虫天国 |
アパート内通路でカバイロヒョウホンムシを探していた時、それまで森林展示館休憩室でしか見たことのなかった、ナガヒョウホンムシを見つけた。 ナガヒョウホンムシ Ptinus japonicus
(2011年4月29日、厚沢部町新町)
本種は、コンニャク粉、貯蔵豆粕、米穀、アワ、コウリャン、オートミール、トウモロコシ粉、米糠、大豆粉、毛織物、キノコの一種、昆虫標本、煮干、鯉用固形飼料などをホストとした報告があるという(酒井,1995)。
また、先日ようやく購入した「日本産ヒラタムシ上科図説 第2巻」を見ていたところ、先月の8日にカバイロヒョウホンムシとともに採集していた微小甲虫が、掲載されているのを見つけた。
それは、ホソヒラタムシ科 Silvanidae ホソヒラタムシ亜科 Silvaninae の、カドコブホソヒラタムシであった。 カドコブホソヒラタムシ Ahasverus advena
2011年4月8日、厚沢部町新町で採集
本種は汎世界的に分布するコスモポリタンな種で、国内では北海道・本州・四国・九州・西表島・小笠原に分布している。
「外来種ハンドブック」(日本生態学会編,地人書館刊)には、外来貯穀害虫として掲載されている。
そして自室ベランダ下のネコ糞には、相変わらず無数のカバイロヒョウホンムシが群れている。 カバイロヒョウホンムシ Pseudeurostus hilleri
(2011年4月29日、厚沢部町新町)
1箇所で、こうも色々な「害虫」とされている虫が見られるというのも、なかなか珍しいことなのではないだろうか?
<追記 2011年5月15日>
カドコブホソヒラタムシとした種は、KUWAKIRAさんのご指摘により調べ直したところ、キスイムシ科の Cryptophagus 属の一種であると思われた。
KUWAKIRAさん、ありがとうございました!
参考文献
平野幸彦,2010.ホソヒラタムシ科.日本産ヒラタムシ上科図説 第2巻(平野幸彦).昆虫文献 六本脚,東京.pp5-32.
日本生態学会編,2002.外来種ハンドブック.地人書館,東京.390pp.
酒井雅博,1995.ヒョウホンムシ科.家屋害虫事典(日本家屋害虫学会編).井上書院,東京.pp261-265.
(2011年4月29日、厚沢部町新町)
本種は、コンニャク粉、貯蔵豆粕、米穀、アワ、コウリャン、オートミール、トウモロコシ粉、米糠、大豆粉、毛織物、キノコの一種、昆虫標本、煮干、鯉用固形飼料などをホストとした報告があるという(酒井,1995)。
また、先日ようやく購入した「日本産ヒラタムシ上科図説 第2巻」を見ていたところ、先月の8日にカバイロヒョウホンムシとともに採集していた微小甲虫が、掲載されているのを見つけた。
それは、ホソヒラタムシ科 Silvanidae ホソヒラタムシ亜科 Silvaninae の、カドコブホソヒラタムシであった。
2011年4月8日、厚沢部町新町で採集
本種は汎世界的に分布するコスモポリタンな種で、国内では北海道・本州・四国・九州・西表島・小笠原に分布している。
「外来種ハンドブック」(日本生態学会編,地人書館刊)には、外来貯穀害虫として掲載されている。
そして自室ベランダ下のネコ糞には、相変わらず無数のカバイロヒョウホンムシが群れている。
(2011年4月29日、厚沢部町新町)
1箇所で、こうも色々な「害虫」とされている虫が見られるというのも、なかなか珍しいことなのではないだろうか?
<追記 2011年5月15日>
カドコブホソヒラタムシとした種は、KUWAKIRAさんのご指摘により調べ直したところ、キスイムシ科の Cryptophagus 属の一種であると思われた。
KUWAKIRAさん、ありがとうございました!
参考文献
平野幸彦,2010.ホソヒラタムシ科.日本産ヒラタムシ上科図説 第2巻(平野幸彦).昆虫文献 六本脚,東京.pp5-32.
日本生態学会編,2002.外来種ハンドブック.地人書館,東京.390pp.
酒井雅博,1995.ヒョウホンムシ科.家屋害虫事典(日本家屋害虫学会編).井上書院,東京.pp261-265.
by tsuchihashia
| 2011-05-05 21:11
| 鞘翅目