2011年 06月 25日
ウスアカオトシブミ♀ |
遊歩道脇に生育するガマズミの葉に切り込みを入れている、オトシブミ類の母さんに出合った。
当初はその見た目からヒゲナガオトシブミだと思い、「ガマズミでも揺籃を作るのか~。(個人的に)新知見だ」などと思っていた。
しかしどうにも気になったので、安田・沢田(2009)を見たところ、ヒゲナガオトシブミのホストにガマズミは入っておらず。
これは本当に新記録か!? と思っていたら、解説文中の「小型のメスはウスアカオトシブミに似る」という一文が目に留まった。
ウスアカオトシブミ? 初めて聞く名だ。
北海道にいるかどうかも知らないが、一応チェックしてみるか・・・。
そう思って該当ページを見たら、これが本当に似ていて、ちゃんと北海道にも分布していた。
しかも「きわめて広食性」という特徴を持っており(シダ類でも揺籃を作る!)、ホストの中にはガマズミも含まれていた。
この時点でウスアカオトシブミだろうとは思ったが、正確に同定するためには後基節側方が開いているか閉じているかを確認しなければならないようなので、撮影画像をチェックしたところ、該当部が開いていることが何とか確認できたため、本個体は初めて見るウスアカオトシブミであることが判った。
ウスアカオトシブミ Apoderus rubidus ♀
(2011年6月19日、土橋自然観察教育林) 主脈をかじっている
(2011年6月19日、土橋自然観察教育林) ハエに飛び乗られてビックリ
(2011年6月19日、土橋自然観察教育林)
本種は、あまりまとめて揺籃を作らないことから、珍しくは無いが見つけづらいとのこと。
揺籃作製は最後まで見届けることが出来なかったので、今度そこを通ったら、しっかり作り上げたかどうか、確認してみることにしよう。 巻き途中で放棄されたらしい揺籃もあった
(2011年6月19日、土橋自然観察教育林)
参考文献
安田守・沢田佳久,2009.オトシブミハンドブック.文一総合出版,東京.80pp.
当初はその見た目からヒゲナガオトシブミだと思い、「ガマズミでも揺籃を作るのか~。(個人的に)新知見だ」などと思っていた。
しかしどうにも気になったので、安田・沢田(2009)を見たところ、ヒゲナガオトシブミのホストにガマズミは入っておらず。
これは本当に新記録か!? と思っていたら、解説文中の「小型のメスはウスアカオトシブミに似る」という一文が目に留まった。
ウスアカオトシブミ? 初めて聞く名だ。
北海道にいるかどうかも知らないが、一応チェックしてみるか・・・。
そう思って該当ページを見たら、これが本当に似ていて、ちゃんと北海道にも分布していた。
しかも「きわめて広食性」という特徴を持っており(シダ類でも揺籃を作る!)、ホストの中にはガマズミも含まれていた。
この時点でウスアカオトシブミだろうとは思ったが、正確に同定するためには後基節側方が開いているか閉じているかを確認しなければならないようなので、撮影画像をチェックしたところ、該当部が開いていることが何とか確認できたため、本個体は初めて見るウスアカオトシブミであることが判った。
(2011年6月19日、土橋自然観察教育林)
(2011年6月19日、土橋自然観察教育林)
(2011年6月19日、土橋自然観察教育林)
本種は、あまりまとめて揺籃を作らないことから、珍しくは無いが見つけづらいとのこと。
揺籃作製は最後まで見届けることが出来なかったので、今度そこを通ったら、しっかり作り上げたかどうか、確認してみることにしよう。
(2011年6月19日、土橋自然観察教育林)
参考文献
安田守・沢田佳久,2009.オトシブミハンドブック.文一総合出版,東京.80pp.
by tsuchihashia
| 2011-06-25 21:45
| 鞘翅目