2008年 05月 20日
ビロウドヒラタシデムシ |
昨日の昼休み、用事があって立ち寄った厚沢部郵便局の駐輪場で、シデムシを踏み潰しそうになった。
「おお、こんなところにシデムシが」と思ってよく見てみると、前胸背が赤い。
こういったタイプのシデムシは(恥ずかしながら)これまで採集したことが無かったので、臭い汁を出されるのを覚悟で手掴みにして持ち帰った(幸い手は臭くならずにすんだ)。
「原色日本甲虫図鑑Ⅱ」(上野俊一・黒澤良彦・佐藤正孝編著、保育社刊)で調べてみると、ビロウドヒラタシデムシという種であることが判明。
本種はOiceoptoma属に分類され、この属には他に2種、カバイロヒラタシデムシとクロボシヒラタシデムシ(これは本州のみに分布)というのがいた。
いずれの種も山地に生息しており、腐敗物や獣糞などに来るとのこと。
友達は、ビロウドやカバイロが、山地でエゾシカの死体に集まっているのを見たことがあるそうだ。
シデムシもけっこう好きな甲虫なので、思いも寄らない場所での出合いがとても嬉しかった。
獣糞に来るというのなら、教育林内のエゾタヌキのタメフン場にでも探しに行ってみようかな。
by tsuchihashia
| 2008-05-20 12:35
| 鞘翅目