2008年 06月 29日
カラスビシャク |
国道から教育林までの間には、以前営林署の建物が建っていたという空地が広がっている。
その空地の縁で偶然見つけた、サトイモ科のカラスビシャク。
林内で見られるマムシグサと同じ仲間だが、こちらはそれと比べるとかなり小さく、写真の個体は約30cm(ひょろひょろっと上に伸びている花軸も含む)。
畑地や空地といった身近な環境に生育するが、仏炎苞が緑色で他の草に紛れてしまうため、かなり見つけにくい植物ではないだろうか。
日本全土に分布し、北海道では石狩地方以南で見られるという(梅沢,2007)。
教育林では、去年初めて樹木見本林の東屋周辺で見つけた。
佐藤・丹羽(2008)の植物リストには載っていないので、教育林初記録種である。
参考文献
佐藤謙・丹羽真一,2008.「土橋自然観察教育林」の植生と植物相(2005年調査報告書).83pp.厚沢部町.
梅沢俊,2007.新北海道の花.北海道大学出版会,札幌.462pp.
開花初認植物
おまけ
カラスビシャクの葉についていた。
本来はハギやヤナギ類の葉につく、約4mmの小さなハムシ。
ちなみに虫の下に見えるのは、カラスビシャクのむかご。
カラスビシャクはむかごでも増えるのだという。
by tsuchihashia
| 2008-06-29 22:50
| 植物