2008年 08月 19日
2つのオニ |
今日は久しぶりの雨。
ちょうど、以前撮っていたキノコがあったので、外に出られないこの機会に載せてしまおう。
オニイグチ Strobilomyces strobilaceus (2008年8月12日撮影)
トドマツとヒノキアスナロが混生する林内の、腐朽木から発生していたオニイグチ科のキノコ。
「オニイグチモドキ」というよく似た種もあるが、そちらは傘全体が黒っぽい。 オニウスタケ Gomphus kauffmanii (2008年8月12日撮影)
樹木見本林のトドマツを植栽した箇所に、テングタケと一緒に発生していたラッパタケ科のキノコ。
以前の記事にあるウスタケと同じく、地上生である。
ところで、キノコを調べるときには五十嵐(2006)と高橋(2003)の2冊の図鑑を使用しているが、オニウスタケの場合、高橋(2003)には掲載されていない。
そして高橋(2003)には、五十嵐(2006)には載っていない「フジウスタケ」という種が掲載されている。
ウェブで調べてみると、両種の違いは漏斗状になった内部にある鱗片の大きさにあるらしいが、中には同種ではないだろうかということが書かれたページも見られた。
このようなことになると、いくら図鑑を見ても分かるものではないが、図鑑に頼っている身としては、とりあえず最近出版されたほうに従ってしまう。
ということで、ここでは一応オニウスタケとしたが、最終的には胞子を見てみないことには判断は下せないんだろうな・・・。
何かを調べるというのは、面白いけど大変だ。
参考文献
五十嵐恒夫,2006.北海道のキノコ.北海道新聞社,札幌.375pp.
高橋郁雄,2003.新版 北海道きのこ図鑑.亜璃西社,札幌.363pp.
ちょうど、以前撮っていたキノコがあったので、外に出られないこの機会に載せてしまおう。
トドマツとヒノキアスナロが混生する林内の、腐朽木から発生していたオニイグチ科のキノコ。
「オニイグチモドキ」というよく似た種もあるが、そちらは傘全体が黒っぽい。
樹木見本林のトドマツを植栽した箇所に、テングタケと一緒に発生していたラッパタケ科のキノコ。
以前の記事にあるウスタケと同じく、地上生である。
ところで、キノコを調べるときには五十嵐(2006)と高橋(2003)の2冊の図鑑を使用しているが、オニウスタケの場合、高橋(2003)には掲載されていない。
そして高橋(2003)には、五十嵐(2006)には載っていない「フジウスタケ」という種が掲載されている。
ウェブで調べてみると、両種の違いは漏斗状になった内部にある鱗片の大きさにあるらしいが、中には同種ではないだろうかということが書かれたページも見られた。
このようなことになると、いくら図鑑を見ても分かるものではないが、図鑑に頼っている身としては、とりあえず最近出版されたほうに従ってしまう。
ということで、ここでは一応オニウスタケとしたが、最終的には胞子を見てみないことには判断は下せないんだろうな・・・。
何かを調べるというのは、面白いけど大変だ。
参考文献
五十嵐恒夫,2006.北海道のキノコ.北海道新聞社,札幌.375pp.
高橋郁雄,2003.新版 北海道きのこ図鑑.亜璃西社,札幌.363pp.
by tsuchihashia
| 2008-08-19 21:49
| 菌類