2008年 08月 28日
逆川公園 |
4月以来ご無沙汰していた、江差町の逆川公園に行く。
目的は、先週その近くの路上で拾い上げた、檜山支庁管内では奥尻島からしか記録の無いミヤマアカネが生息しているかどうかを確認すること。
一応短報という形で採集報告を考えているので、追加個体を得るのと繁殖確認が出来れば良いなと思ったのだ。
9時半近くに現地に到着し、まずは貯水池を見渡すべく堰堤に上がる。と、そこにいたのは黒化型のシマヘビ。いわゆる「カラスヘビ」と言われるものである。
まだ幼体でかなり小さかったのだが、それでも気性が荒いという評判どおり、尻尾を小刻みに震わせて一丁前に威嚇してきた。
黒化型を見るのは初めてだったので、非常に嬉しかった。 シマヘビ(黒化型) Elaphe quadrivirgata
貯水池をざっと見渡すと、左側は薮が濃く、岸辺が急に落ち込んでいるので近づき難い。
一方の右側は薮らしい薮はほとんど無く、岸辺も緩やか。
迷うことなくアプローチしやすそうな右側に歩を進めた。
水際まで行く間に、植栽された桜の枝先にとまっているトンボをチェックする。しかし、ノシメトンボ・アキアカネ・ナツアカネが確認できたくらいで、目的のミヤマは見つからず。
水際では、大量のドブガイがまずはお出迎え。
淡水の二枚貝はこれまで採集したことが無かったので、とりあえず幾つか拾う。 ドブガイ Anodonta woodiana
トンボはシオカラトンボやマユタテアカネが多く、時折ギンヤンマも姿を見せた。
また、一見オニヤンマかと思われる大型のトンボも岸に沿ってパトロールしていたが、オニヤンマが見られるのは流水域だし、腹部末端がオニヤンマと違ってだいぶ膨らんでいたので採ってみると、それは初採集となるエゾトンボ科のオオヤマトンボだった(この種も後で調べてみると、檜山支庁管内からは記録の無いトンボだった)。
水際をミヤマ探しながら歩くが、マユタテアカネやノシメトンボしかいない。
水辺から少し離れたところの枝先に、ノシメほどではないが翅の先端が少し褐色がかっているトンボを見つけたので採集して調べてみると、北海道RDBでは「希少種(R)」に選定されているヒメリスアカネ。これも初採集種であった。
その他、オオルリボシヤンマやモノサシトンボ、アジアイトトンボなどを見つけるも、ついに目的のミヤマアカネは発見するに至らなかった。
でもまあ、初採集種が2種いたことだし、しかもそのうちの1種は檜山支庁管内初記録だったので、探しにきた甲斐があったというものである。
オオヤマトンボも、ミヤマアカネと一緒に報告してしまおう。
帰りは水辺を離れ林内を歩き、植物などを観察した。 ナンテンハギ Vicia unijuga
マメ科の植物。初めて見た。
ホツツジ Elliota paniculata
ギンリョウソウモドキ Monotrapa uniflora
ギンリョウソウに非常によく似ているが、それとは別属の植物。
8月~9月にかけて咲くため、「アキノギンリョウソウ」という別名もある。
ネジバナ Spiranthes sinensis var. amoena
ラン科であるにもかかわらず、道端や草地、芝生などの環境に生育するため、あまり見向きもされない。
螺旋状に付く花は面白い。
〈追記 2008年9月6日〉
ドブガイAnodonta woodianaとした種は、現在ではタガイA. japonicaとされている。
目的は、先週その近くの路上で拾い上げた、檜山支庁管内では奥尻島からしか記録の無いミヤマアカネが生息しているかどうかを確認すること。
一応短報という形で採集報告を考えているので、追加個体を得るのと繁殖確認が出来れば良いなと思ったのだ。
9時半近くに現地に到着し、まずは貯水池を見渡すべく堰堤に上がる。と、そこにいたのは黒化型のシマヘビ。いわゆる「カラスヘビ」と言われるものである。
まだ幼体でかなり小さかったのだが、それでも気性が荒いという評判どおり、尻尾を小刻みに震わせて一丁前に威嚇してきた。
黒化型を見るのは初めてだったので、非常に嬉しかった。
貯水池をざっと見渡すと、左側は薮が濃く、岸辺が急に落ち込んでいるので近づき難い。
一方の右側は薮らしい薮はほとんど無く、岸辺も緩やか。
迷うことなくアプローチしやすそうな右側に歩を進めた。
水際まで行く間に、植栽された桜の枝先にとまっているトンボをチェックする。しかし、ノシメトンボ・アキアカネ・ナツアカネが確認できたくらいで、目的のミヤマは見つからず。
水際では、大量のドブガイがまずはお出迎え。
淡水の二枚貝はこれまで採集したことが無かったので、とりあえず幾つか拾う。
トンボはシオカラトンボやマユタテアカネが多く、時折ギンヤンマも姿を見せた。
また、一見オニヤンマかと思われる大型のトンボも岸に沿ってパトロールしていたが、オニヤンマが見られるのは流水域だし、腹部末端がオニヤンマと違ってだいぶ膨らんでいたので採ってみると、それは初採集となるエゾトンボ科のオオヤマトンボだった(この種も後で調べてみると、檜山支庁管内からは記録の無いトンボだった)。
水際をミヤマ探しながら歩くが、マユタテアカネやノシメトンボしかいない。
水辺から少し離れたところの枝先に、ノシメほどではないが翅の先端が少し褐色がかっているトンボを見つけたので採集して調べてみると、北海道RDBでは「希少種(R)」に選定されているヒメリスアカネ。これも初採集種であった。
その他、オオルリボシヤンマやモノサシトンボ、アジアイトトンボなどを見つけるも、ついに目的のミヤマアカネは発見するに至らなかった。
でもまあ、初採集種が2種いたことだし、しかもそのうちの1種は檜山支庁管内初記録だったので、探しにきた甲斐があったというものである。
オオヤマトンボも、ミヤマアカネと一緒に報告してしまおう。
帰りは水辺を離れ林内を歩き、植物などを観察した。
マメ科の植物。初めて見た。
ギンリョウソウに非常によく似ているが、それとは別属の植物。
8月~9月にかけて咲くため、「アキノギンリョウソウ」という別名もある。
ラン科であるにもかかわらず、道端や草地、芝生などの環境に生育するため、あまり見向きもされない。
螺旋状に付く花は面白い。
〈追記 2008年9月6日〉
ドブガイAnodonta woodianaとした種は、現在ではタガイA. japonicaとされている。
by tsuchihashia
| 2008-08-28 23:15
| ぶらぶら(町外)