2008年 09月 13日
正体見たり! |
公園内を走る道路脇の、バラ科樹木の葉にしがみついて息絶えていた。
数日前、実家から送ってもらった顕微鏡が届いたので、この分生子を見てみようと持ち帰る。
以前の記事にも書いたが、セミ寄生菌で分生子が緑色になるものはN. cylindrosporaとN. viridulusの2種がある。そして、大小2種類の分生子が見られればN. cylindrospora、1種類だけならばN. viridulusとなる。
緑色になっている部分の分生子をスライドガラスに落とし、水を1滴垂らしてカバーガラスをかける(懐かしい作業!!)。
期待と不安が入り混じった気持ちで接眼レンズに眼を当てて覗いてみると、そこに見えたのは、大小2種類の分生子・・・。
と言うことで、このエゾゼミの寄生菌はN. cylindrosporaだということが判明した。
顕微鏡を扱ったのは十数年ぶりだったが、無事観察できてちょっと感動してしまった。
by tsuchihashia
| 2008-09-13 22:58
| 菌類