2009年 03月 17日
ムネアカオオアリ |
午前中は曇っていたが、午後からは晴れて陽が射した。
そして、日当たりの良い展示館テラスの柱では、ムネアカオオアリが1頭だけウロウロ。
ムネアカオオアリ Camponotus obscuripes
教育林では、今年初めて見るアリである。
季節は春になりつつあるので、これからどんどん、「今年初」の出合が増えていくだろう。
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ムネアカオオアリは北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島;千島・サハリンに分布し、森林内の樹木の腐朽部に営巣する。
その名の通り、胸部・腹柄節・腹部第1節基部が赤く、7~12mmと大型であるため、非常に判りやすい。
教育林では林内で普通に見られるほか、5月下旬頃からは翅を持った女王アリが展示館周辺でもしばしば見られる。 翅を落とした女王アリ (2007年6月10日撮影)
クマゲラの胃や糞の内容物分析から、冬期には本種が主要な餌となっていることも報告されている(千羽,1969;Kojima, K., and H. Arisawa, 1983;Kojima, K., and S.
Matsuoka, 1985)。
この小さなアリが、日本最大のキツツキであるクマゲラの暮らしを支える、一つの大切な柱になっているのだ。
参考文献
千羽晋示,1969.日本産啄木鳥の食物分析 鳥類の食性 第7報.山科鳥研報5(5):487
-510.
Kojima, K., and H. Arisawa, 1983. Habitat and Food Habit of the Black
Woodpecker Drycocopus martius in Hokkaido. Tori, 32(2/3): 109-111.
Kojima, K., and S. Matsuoka, 1985. Studies on the Food Habits of Four
Sympatric Species of Woodpeckers II. Black Woodpecker Drycopus
martius from Winter to Early Spring. Tori, 34(1): 1-6.
そして、日当たりの良い展示館テラスの柱では、ムネアカオオアリが1頭だけウロウロ。
教育林では、今年初めて見るアリである。
季節は春になりつつあるので、これからどんどん、「今年初」の出合が増えていくだろう。
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ムネアカオオアリは北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島;千島・サハリンに分布し、森林内の樹木の腐朽部に営巣する。
その名の通り、胸部・腹柄節・腹部第1節基部が赤く、7~12mmと大型であるため、非常に判りやすい。
教育林では林内で普通に見られるほか、5月下旬頃からは翅を持った女王アリが展示館周辺でもしばしば見られる。
クマゲラの胃や糞の内容物分析から、冬期には本種が主要な餌となっていることも報告されている(千羽,1969;Kojima, K., and H. Arisawa, 1983;Kojima, K., and S.
Matsuoka, 1985)。
この小さなアリが、日本最大のキツツキであるクマゲラの暮らしを支える、一つの大切な柱になっているのだ。
参考文献
千羽晋示,1969.日本産啄木鳥の食物分析 鳥類の食性 第7報.山科鳥研報5(5):487
-510.
Kojima, K., and H. Arisawa, 1983. Habitat and Food Habit of the Black
Woodpecker Drycocopus martius in Hokkaido. Tori, 32(2/3): 109-111.
Kojima, K., and S. Matsuoka, 1985. Studies on the Food Habits of Four
Sympatric Species of Woodpeckers II. Black Woodpecker Drycopus
martius from Winter to Early Spring. Tori, 34(1): 1-6.
by tsuchihashia
| 2009-03-17 21:10
| 膜翅目