2008年 11月 28日
食べたのは誰? -マイマイ類- |
林内を歩いていると、側面が欠けているカタツムリの殻を見つけることがある。
どうも、何かに軟体部を食べられてしまった跡のようだ。 エゾマイマイ Ezohelix gainesi (2008年11月26日撮影)
このような痕跡が残る殻について、「TRACKS & SIGN OF THE BIRDS OF BRITAIN & EUROPE」では「Bank Voles」、すなわちヨーロッパヤチネズミ Clethrionomys glareolusの仕業だと説明している。
ちなみになぜ鳥類の痕跡の本に哺乳類のことが? と思われるかもしれないが、カタツムリを餌とする鳥類(ツグミしか紹介されていなかったが)の食痕と比較するために、哺乳類(ヨーロッパヤチネズミ)のものも載せられていたのだ。
またヨーロッパヤチネズミのことを調べるために「FIELD GUIDE TO THE ANIMALS OF
BRITAIN」を見ていたら、「Wood mouse」ことモリアカネズミ Apodemus sylvaticus もカタツムリを食べるとして、殻を縦に持ち孔口部分から齧ろうとしているイラストが(誤訳していなければ)殻の終わりまで齧るという説明とともに掲載されていた。
そして「おおきなポケット 2004年6月号」(福音館書店刊)に掲載されている「マイマイおじさんのカタツムリ日記」では、側面ががっつり欠けたヒダリマキマイマイの殻の写真をタヌキに食べられた跡という説明とともに載せており、本文中ではタヌキやネズミは殻の周りを噛み砕いて食べるとも言っている。
このようなことから、側面が欠けたカタツムリの殻は哺乳類、それもネズミ類やタヌキなどによって食べられたものだと考えることが出来る。
写真のエゾマイマイは欠けている部分が大きく縁も粗いので、これはタヌキに食べられたのかなと思うがどうだろう。
もちろん、タヌキではなくネズミ類の食痕かもしれないし、あるいはまったく別の哺乳類に食べられたという可能性もある。
そう考えると、欠けた殻をめぐる話は、まだまだ始まったばかりと言えそうだ。 江別にいたときに拾ったサッポロマイマイ Euhadra brandtii sapporo の殻
これは欠けている部分がエゾマイマイと比べて小さく縁の割れ方も細かいので、
ネズミ類に食べられたように思うが果たして・・・?
どうも、何かに軟体部を食べられてしまった跡のようだ。
このような痕跡が残る殻について、「TRACKS & SIGN OF THE BIRDS OF BRITAIN & EUROPE」では「Bank Voles」、すなわちヨーロッパヤチネズミ Clethrionomys glareolusの仕業だと説明している。
ちなみになぜ鳥類の痕跡の本に哺乳類のことが? と思われるかもしれないが、カタツムリを餌とする鳥類(ツグミしか紹介されていなかったが)の食痕と比較するために、哺乳類(ヨーロッパヤチネズミ)のものも載せられていたのだ。
またヨーロッパヤチネズミのことを調べるために「FIELD GUIDE TO THE ANIMALS OF
BRITAIN」を見ていたら、「Wood mouse」ことモリアカネズミ Apodemus sylvaticus もカタツムリを食べるとして、殻を縦に持ち孔口部分から齧ろうとしているイラストが(誤訳していなければ)殻の終わりまで齧るという説明とともに掲載されていた。
そして「おおきなポケット 2004年6月号」(福音館書店刊)に掲載されている「マイマイおじさんのカタツムリ日記」では、側面ががっつり欠けたヒダリマキマイマイの殻の写真をタヌキに食べられた跡という説明とともに載せており、本文中ではタヌキやネズミは殻の周りを噛み砕いて食べるとも言っている。
このようなことから、側面が欠けたカタツムリの殻は哺乳類、それもネズミ類やタヌキなどによって食べられたものだと考えることが出来る。
写真のエゾマイマイは欠けている部分が大きく縁も粗いので、これはタヌキに食べられたのかなと思うがどうだろう。
もちろん、タヌキではなくネズミ類の食痕かもしれないし、あるいはまったく別の哺乳類に食べられたという可能性もある。
そう考えると、欠けた殻をめぐる話は、まだまだ始まったばかりと言えそうだ。
これは欠けている部分がエゾマイマイと比べて小さく縁の割れ方も細かいので、
ネズミ類に食べられたように思うが果たして・・・?
by tsuchihashia
| 2008-11-28 21:28
| 陸・淡水産貝類